ビットコイン相場は世界が相手! どんな情勢や出来事で変動するの?

皆さんご存じの通り、ビットコインは世界中で取引されています。ビットコインは上昇局面が続いていますが、その中でも上昇要因となるものがあります。この記事ではその要因を国単位と出来事単位でまとめました!

 

ビットコインは世界中で大人気

ビットコインには世界中から「インターネット上の金」と言われるほどの信頼を集めています。日本にいると、「ビットコインは日常的に使うものではなく投資用だ。株券や債券と同じ扱いをしている」という方が多いですが、世界に目を向けてみると、文字通り「安全資産として持っている」「自国の法定通貨が信用できない。むしろビットコインの価値を信じる」という理由で真剣に自国の法定通貨をビットコインに換えている方が多くいます。

なぜ、ビットコインがそこまで人気が高くなっているのでしょうか。ビットコインの人気が高まるときを国家単位で見てみましょう。

◇時期1: 法定通貨の価値が不安視されるとき

2016年11月インドで高額紙幣が廃止されたときにビットコインの値段が上がりました。インドのモディ首相が500ルピー紙幣と1,000ルピー紙幣が使えなくなることを発表し、高額紙幣を銀行口座に入れることを推奨しました。そのため高額紙幣をATMに預けてビットコインに替えようという動きが出たのです。

インドは元々現金主体の経済で銀行口座自体を持っていない人が多いのです。それゆえお金の流れが見えにくくなり、役所の窓口で給付されるお金ですらピンハネされるという有様でした。そこでモディ首相は銀行口座の開設を全国民に推奨し、給付するお金を直接銀行口座に振り込むようにしようという狙いもありました。

海外からは批判がほとんどでしたが、インド国民としてはその意図を理解し支持する人が多かったようです。そうしてインドの方はそれに対する資産防衛策としてビットコインを買ったのですね。

 

◇時期2: 国家が破綻しそうなとき

2009年10月から始まったギリシャ危機。銀行が資金不足で休業し、ATMの引き出し額も制限され、国外送金も禁止されたのです。そんなときでも動いていたのがビットコインのATMです。ここからユーロ紙幣を引き出し生活資金として使った人が大勢いました。そして2015年にはビットコインの需要が高まり始めました。

金融危機が訪れた国ではビットコインのATMが多く設置される傾向にあります。自国の通貨が信用できなくなったことで銀行が営業できなくなったときの救世主がビットコインだったためです。彼らにとっての安全資産が自国の通貨ではなくビットコインになったのです。

 

◇時期3: オリンピック開催時期

リオオリンピックの開催前に、ブラジルでビットコイン取引量が金を上回りました。リオオリンピックに伴う観光客の増加を見越し、商品の値上げをしたことで現地通貨の信頼度が下がり、経済の悪化に伴って犯罪率も上がったのです。

このような事情で保管場所やセキュリティにお金をかける必要のある金よりビットコインが好まれ始めたのです。

ちなみに2020年の東京五輪では、外国人観光客向けにビットコイン決済を取り入れようとする動きが盛んになっています。知名度が上がれば価格も上がるのがビットコインなので2020年まで目が離せません。例えば2013年にNHKで初めて特集が組まれたときにビットコインの価格がかなり上がりました。

 

注視すべきは政情不安な新興国と後進国

このように世界の視点から見ると、ビットコインの価値を真剣に信頼しているのは政情不安な新興国と後進国です。「そんな国でビットコインってどうやって扱うの?」という疑問はもっともですが、それらの国々では意外に携帯電話やスマートフォンが普及し、それがすでに決済手段ともなっているのです。

例えばインドネシア。クレジットカードの保有率は低いのですが、2016年のスマートフォン普及率が35%に達しています。インドネシアで有名な配車アプリGo-Jekは配車サービスのみならずe-ウォレット、軽輸送や買い物代行サービスまでカバーしています。

銀行網が最も発達していないとされている地域、アフリカでもビットコインが浸透し始めています。銀行インフラに取って代わるものとしてビットコインが注目を集めているのです。ジンバブエでは農業やビジネス経営者を対象にビットコインで決済することを認めています。国を挙げて仮想通貨の利用を奨励しているのです。

 

・ビットコインが値上がりする出来事は?

次は出来事としてビットコインの値上がり要因となるものについて見ていきましょう。企業の取り組みや、判例、また人々の心情が値上がり要因となります。通貨とは結局「信用第一」であることがよくわかります。その価値を信頼してわざわざ「自分が持っている法定通貨からビットコインに換える」という行為が信用に箔をつけるのです。

 

・半減期

ビットコインは4年に一度半減期を迎えるようプログラムされています。直近では2016年7月にすでに半減期を迎え、次の半減期は東京オリンピックと同年の2020年です。半減期というイベントにより、ブロック生成の報酬がその後で1/2に減るようになっているのです。

この半減期は「コンピュータの計算速度は年々速くなるから」というのが理由です。ビットコインの採掘には純粋に計算速度の正確性と速さに依存します。つまり、半減期がなければ年々ビットコインの採掘が倍々になり、すぐに発行上限 (2,100万枚) に達してしまいます。コンピュータの計算能力の進化を見越して設定されているのですね。

 

・ビットコインは非課税と判断が下ったとき

2015年10月、欧州司法裁判所 (ECJ) が「ビットコインの売買は非課税」と判断しました。これは「外国人が、税が免除される免税店で買い物をする」というような、単なる「無税商品」としての認識ではありません。

欧州司法裁判所は「ビットコインは支払い手段である」と定義したのです。つまり、欧州司法裁判所という公の政府組織ともいえるところが「ビットコインは通貨である」と認めたのです。

これにより、ビットコインの税法上の立ち位置がクリアになり、企業や個人の税務処理の負担が軽減されたのです。

 

・そもそも中央管理者がいないから

これだけ聞くと「誰も価値に責任を取ってくれないのに?」という疑問に思うかもしれないですが、そこがよいのです。世界を見渡すと、ソ連が崩壊したり、ギリシャが財政破綻したりキプロスが危機に陥ったり。また日本の身近な例で言うと東芝も破綻するのではとささやかれる始末です。このように大企業や国が倒れそうな状況が珍しくない昨今、そのような権威に依存しないビットコインが信頼されるようになるのです。言い換えれば、国や大企業に対する信頼度が落ちてきています。「ビットコインに中央管理者がいない」という点がかえって信頼される要因となるとは皮肉なものです。

政情不安な新興国でビットコインの人気が熱くなる傾向にありますが、その理由の一番は「自国が信用できないから」です。自国の通貨が信頼されないと皆がその通貨を持ちたがりません。その国の通貨より米ドルのほうが信用されている国があるという話はよく聞きました。それが、今では世界中で価値が認められているビットコインへ自分の資金を逃がそうとするようになってきました。

 

世界中の期待がビットコイン価格を後押し

先進国・新興国関係なく世界中からビットコインに期待が寄せられています。見ている方向性は違えど、その期待がビットコインの価格を押し上げていることは事実です。ビットコインの相場はまさに世界にリンクしているので、ビットコインを安全資産として買えるときに買っておきましょう。ビットコインを持ってさえいれば世界中で現地通貨に換金できる未来が近づいています。

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