規制方向の中国・虎視眈々と次のマイニング大国の座を狙うはロシア?

将来マイニング大国の座を虎視眈々と狙っているのはロシア?

前回の記事では、世界最大級のビットコイン・マイニング業者である中国のBitmainを紹介しました。

マイニング大国である中国の後を追いかけ、新たなマイニング大国の座を狙っているロシアが今回のテーマです。独自の法定仮想通貨クリプトルーブルの構想を練っていると報道されたロシアのマイニング状況について、ご紹介します。

 

2017年8月にロシアでブロックチェーン団体が発足

仮想通貨業界以外ではあまり話題になっていませんが、2017年8月にロシアで「RACIB」という団体が設立されました。

RACIBは、ロシアのウラジミール・プーチン大統領のインターネット関連テクノロジー・アドバイザーであるHerman Klimenko氏によって、設立の発表が行われました。

RACIBの発表によると、ロシアにおいて仮想通貨マイニング施設がすでに100以上設立されており、それらのほとんどがビットコインのマイニングを目的にしていると言われています。

また、RACIBは「マイニングを行うための環境がロシアで整備されており、電力供給などを含めてさまざまなビジネスチャンスがある」と説明しています。

これもあまり知られていませんが、ロシアは世界第4位の電力供給量を誇る国であり、多くの電力が必要になるマイニングを行う業者や個人のマイナーにとってビジネスがしやすい国と言えます。

天然ガス資源が豊富なロシアでは、天然ガスを使った電力が全発電量のおよそ半分を占めており、世界的に見ても安価な電力調達が可能になっているのです。

 

中国やヨーロッパのマイニング業者が開業申請を提出

2017年11月、海外のマイニング業者や個人などが、RACIBに対してマイニング事業の開業申請を提出したと報道されました。

RACIBに開業申請を提出した数は40にのぼっており、マイニング業者の多くは中国やヨーロッパに本拠地を置いています。

前回の記事でもお伝えした通り、現時点のマイニング大国は中国ですが、2017年9月に中国政府はICO禁止措置を発表しました。

それ以降、仮想通貨取引所の閉鎖が相次ぐなど、中国国内の仮想通貨ビジネスは当局の方針によって一変するリスクがあります。

現時点において、中国政府からマイニングを禁止するような措置や方針は出されていませんが、中国のマイニング業者の中にはリスクを分散させる目的で、海外でもマイニングを行えるような態勢を整備するところが出始めています。

ヨーロッパのマイニング業者がロシアでマイニングを行おうとしている背景には、ヨーロッパ各国の電気料金の高さがあると考えられています。

再生可能エネルギーの割合が高いことで知られているドイツでは、1時間の電気料金が35米セントであり、ロシア(1.3米セント)の電気代と比較しておよそ30倍の高水準になっています。

ドイツに限らず、高い電気料金を支払わなければならないヨーロッパのマイニング業者は安価な電気を使ってマイニングできる場所を探しており、その候補地としてロシアを選択しているところが出てきていることになります。

 

マイニングに特化した都市がロシアで誕生予定?

2017年11月にロシア下院議員であるBoris Chernyshev氏が、「ロシア極東かシベリアのどこかでマイニングに特化した都市が建設される可能性がある」とコメントしました。Chernyshev氏は、以下のようにも述べています。

「マイニングに特化した都市をロシアに建設することで、世界中から大きな関心を集めることができ、中国との国境に近い場所を立地として選択することによって、マイニング・ビジネス関係者が多く訪れることになる」

現時点でロシアにおいて仮想通貨取引の規制は行われておらず、マイニングのためだけに作られた都市の建設によって、Chernyshev氏はアメリカのシリコンバレーのようなテクノロジー集約型の街が形成される可能性があるとも説明しました。

 

法定仮想通貨「クリプトルーブル」が登場予定?

2017年10月、ロシアの現地メディアが通信情報大臣であるNikolay Nikiforov氏の話として、法定仮想通貨「クリプトルーブル」が発行される予定であると報じました。

現時点で、ロシア政府からクリプトルーブルに関する正式な発表はありませんが、報道によると、クリプトルーブルは政府によって中央管理される予定になっています。

国をあげて仮想通貨のマイニングを後押ししようとしているロシアですが、クリプトルーブルの詳細は謎になっており、今後も政府の動きから目が離せない状況になっています。

次回は、大手企業が続々と参入を表明している日本のマイニング状況について説明します。

中国が先行し、ロシアなどの新たな勢力がマイニング競争をしかけている状況で、日本企業がどのように仮想通貨のマイニングに取り組もうとしているかについて、詳しく解説する予定です。

2 Comments

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