ビットコインマイニング中国トップのBitmainは人工知能も使う?

中国におけるビットコイン・マイニングの巨人Bitmainを紹介!

2017年12月はビットコイン価格が20,000米ドルを突破し、イーサリアムやリップルなどの価格も急騰して、仮想通貨業界全体が歴史的な上昇を記録した月でした。

そんな中、ビットコインのマイニングについてもさまざまな動きがあります。今回は中国におけるビットコイン・マイニングの巨人であるBitmainについて、ご紹介します。

 

マイニング業者はビットコインの方向性に影響力を持つ

Bitmainは、世界最大規模のビットコイン・マイニング業者として、仮想通貨業界で広く知られており、ビットコイン・コミュニティにおいても大きな影響を持っていると考えられています。

リップルなどの中央管理型の仮想通貨とは異なり、ビットコインは非中央管理型のブロックチェーン技術を採用していることから、最高経営責任者(CEO)や社長などの肩書を持つ人が存在していません。

そのため、ビットコイン関連の問題が出てくると、世界中の主要マイニング業者や大手仮想通貨取引所などの関係者が集まって、方向性を協議することになります。

ただ、それぞれの関係者は異なる利害を持っていることから、意見が分かれてしまうと議論がまとまらず、ビットコインの分裂という事態につながりがちです。

2017年にビットコインは数回の分裂を行っており、2018年以降も分裂が続くと予想されているのは、このような背景があるためです。

2017年11月に誕生したビットコイン・ゴールドは、ビットコインよりもマイニングがしやすいことをキャッチ・フレーズとして登場しました。

ただ、ビットコイン・ゴールドの誕生を主導したのは香港のマイニング業者であり、マイニングがしにくくなっているビットコインが分裂を引き起こしていたとも考えられています。

 

世界最大規模のビットコイン・マイニング業者

今回紹介するビットコインのマイニング業者であるBitmainは、中国人のJihan Wu氏によって創業されました。2011年にビットコインのことを初めて知ったWu氏は、2013年にマイニング・マシーンを販売する事業を開始しました。

この際、中国で働いていた日本人のエンジニアからWu氏はマイニング・マシーンを製作する技術を学び、この時の勉強のおかげで、Bitmainは安定した製品を供給できるようになったとWu氏は述べています。

Bitmainはその後、中国でマイニング工場を作り始め、現在は従業員およそ800人を擁し、世界のビットコイン・マイニングのおよそ4分の1を占めるまでの勢力になっています。

Bitmainがビットコインのマイニングを主に行っているのは、中国のモンゴル自治区にある工場であり、土地代が安くて気温が低く空気が乾燥しており、電気料金が安い場所で大規模な設備を構築し、マイニングを行っていることになります。

中国の電気料金が安いことはよく知られていますが、その背景には豊富な化石燃料があります。

石炭をはじめとする化石燃料が中国には豊富にあり、これを燃料に火力発電所で作られた安価な電気を使って、Bitmainはビットコインのマイニングを行っているのです。

 

人工知能を活用したマイニングにも参入

Bitmainはビットコインのマイニングにおいてリーダー的存在になっていますが、2017年には人工知能を活用したマイニング・ビジネスにも参入し、仮想通貨業界で話題になりました。

人工知能を活用することによって、マイニング・マシーンの冷却システムや電源供給ネットワーク、その他周辺機器のパフォーマンスを向上させることにつながるとBitmainは説明しています。

 

中国政府によるマイニング禁止措置がリスク

2017年のビットコイン価格上昇もあり、Bitmainのビジネスは順調に見えますが、北京に本社を置き、モンゴル自治区にマイニング工場があることから、中国政府がマイニング禁止措置を取った場合、Bitmainは大きな影響を受けると予想されています。

2017年9月に中国政府は国内のICO禁止措置を発表し、仮想通貨取引所での仮想通貨売買についても、さまざまな制限が加えられています。

2017年11月、四川省の発電所が、ビットコインのマイニング業者に対して、マイニングの停止を要求していることが明らかになりました。

発電所は四川省の管轄にあることから、この動きが中国政府によるマイニング禁止措置につながるのではないかとの憶測が出ました。

現時点では中国政府によるマイニング禁止措置は取られていませんが、Bitmainのマイニング・ビジネスは当局の方針によって一変する可能性があります。

Bitmainは今後、株式公開を計画しており、海外展開を加速化することで中国リスクを最小限にとどめる構えのようです。

次回は、仮想通貨のマイニングにおいて、最近存在感を高めているロシアについて説明します。

マイニング大国として君臨している中国の背中を虎視眈々と狙っているロシアの現状について、詳しく解説する予定です。

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