ビットコイン発祥の地アメリカにおけるマイニング事情を紹介!

前回の記事では、大手が続々と仮想通貨のマイニング事業に参入を表明している日本企業の状況についてご紹介しました。

今回は、ビットコイン発祥の地であるアメリカにおけるマイニング事情について、解説します。州によってはマイニング事業に助成金が出るなど、アメリカでもさまざまな取り組みが行われており、これらの最新情報をお届けします。

 

ビットコインのマイニング業者に州が助成金を用意

2017年6月、アメリカの北西部に位置するモンタナ州政府が、ビットコインのマイニング業者に対して助成金を交付することを発表しました。

モンタナ州政府がビットコインのマイニング業者を支援する背景には、マイニングが地元の雇用を促進し、経済を活性化させるビジネスであるとの考えがあります。

モンタナ州知事のSteve Bullock氏は、ビットコインのマイニング業者向けに総額110万米ドルの助成金を用意していることを発表しました。

110万米ドルの助成金のうち、41万6,000米ドルがモンタナ州ミズ―ラに本社を置いている「Project Spokane LLC」に交付されたことも明らかになりました。

Project Spokane LLCがモンタナ州から受け取った助成金は、マイニングを行うためのコンピューター機器、ソフトウェア関連装置、その他周辺機材の調達資金として活用され、スタッフを雇用する際の人件費としても使われる予定になっています。

アメリカにおいて、州政府などの行政機関がマイニング業者に対して助成金を交付したのは初めてであり、ビットコインのマイニングによって雇用が発生し、経済の発展につなげたいモンタナ州政府の思惑が垣間見えます。

 

フロリダのマイニング業者がスウェーデンで施設を建設

2017年9月、アメリカのフロリダ州に本社があるマイニング業者の「The Future of Mining」は、スウェーデンの北部にマイニングの施設を建設する予定であることを発表しました。

The Future of Miningは、安い電気料金を調達できる場所を従来から探しており、ヨーロッパでもっとも電気代がリーズナブルなスウェーデン北部を、新たなマイニング拠点に選んだことになります。

マイニング業者が施設を建設する際には、安い電気代に加えて、効率的に機材を冷やすための環境を重視する傾向にあります。

前述のモンタナ州はカナダに面した州であり、夏でも涼しく空気が乾燥しており、マイニング用施設を冷却しやすい気候条件になっています。

The Future of Miningが、スウェーデンを新たなマイニング拠点に選んだのも、冷涼な気候が背景にあり、できるだけ効率的にマイニング機器を冷やし、少ない電力で多くの仮想通貨をマイニングしたいという意図があります。

アメリカの中央政府である連邦政府は、マイニングなどの仮想通貨ビジネスについて中立的な立場を取っています。

一方、スウェーデンは国全体でキャッシュレス社会を推進していることもあり、ブロックチェーン技術の改良を政府が支援しており、海外にあるマイニング業者の国内進出を積極的に推進しています。

 

アメリカの個人はアルトコインをマイニングしている?

ビットコインについては世界的なマイニング競争が激化しており、中国の業者などがモンゴル自治区などに大規模な設備を建設するなど、大企業であっても太刀打ちできないほど壮大なスケールでマイニングが行われています。

そのため、個人がビットコインのマイニングを行うことは実質的に難しくなっており、ビットコイン以外の仮想通貨であるアルトコインをマイニングしているアメリカ人が増えています。

仮想通貨のクラウド・マイニング最大手企業であるGenesis Miningは、イーサリアムやZcash、Moneroなどのマイニングを行うための専用機器を提供しています。

イーサリアムなどのアルトコインをマイニングする場合、ビットコインほど大量の電力が必要ではないため、GPUと呼ばれる専用機器を使って個人でもマイニングすることが可能になっているのです。

Genesis Miningは世界中におよそ50万人の顧客を有していますが、そのほとんどがアメリカ人であると発表しています。

アメリカ国内でのマイニング業者の数はそれほど多くなく、仮想通貨業界においてもアメリカ勢が話題に上がることはほとんどありません。

しかしながら、個人でアルトコインをマイニングしているアメリカ人は存在しており、Genesis Miningのような企業はアメリカを重要視しています。

次回は、仮想通貨に投資をしながらマイニングができる珍しい仕組みを提供しているICO企業についてご紹介します。

さまざまなICO企業が世界中で登場する中、寄付と投資を組み合わせた新たなブロックチェーン技術を解説する予定です。

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